介護保険制度の知っておくべき住宅改修7つのポイント③

住宅改修の手続きの流れを知っておく

保険の上限額や工事の対象は説明しておく

あなたのところに住宅改修の依頼があった場合を想定して、どのように手続きが進んでいくのかをみていきましょう。

まずは住宅改修について、利用者にしっかりと説明しましょう。先の項で説明しましたが、上限額はいくらなのか、支給の対象となる工事はどういったものなのか等、説明しておく必要があります。

お金が絡むことですから説明不足や勘違いなどがあれば、後でクレームにつながりかねません。自治体のパンフレットなどがあれば渡して、説明不足がないようにしておいてください。

以前、住宅改修をしているか確認する

今回が初めての住宅改修なのか、それとも以前に行なったことがあるのかについて確認します。他のケアマネから引き継ぎが不十分だったために、以前、家の裏口に手すりを付けたことがあることを知らなかった、などということ起こりかねませんので確認しておきましょう。

アパートや借家は家主の承諾を得る

住宅改修を行う家が賃貸の場合には、家主に承諾を得てください。

アパートや賃貸では勝手に工事できないので、家主の承諾が必要です。家主の承諾の取り方については、自治体によって口頭でかまわないところもあれば、承諾書を取るところもあります。しかし、ほとんどの自治体で建物の持ち主の承諾書を準備していますので、住人が住宅改修を希望している旨を説明して、了解が得られたらサインをもらってください。

住宅改修の手順

1⃣改修を希望する場所を確認する。

まず、利用者本人とご家族と相談しながら、住宅改修を希望する場所を確認します。この作業は後で、「住宅改修が必要な理由書」を記載するときに必要な情報になります。いわば、住宅改修のアセスメントとなる作業ですので、十分に聞き取り確認をして下さい。当然、聞き取り内容は、きちんと記録しておきましょう。

2⃣住宅改修を依頼する業者を決める

住宅改修を行う場所を確認したら、工事を依頼する建築業者を決めます。なかには知り合いの大工さんや建築士に頼みたい、という人もいるかもしれませんが、頼みたい業者がいない場合、あなたが建築業者を探すことになります。その際に注意すべき点がありますので後述します。

3⃣業者と改修する場所を確認する

お願いする業者が決まったら、その業者ともう一度、利用者の家を訪問して、改修したい場所を業者の人に確認してもらってください。

この際に改修する場所の写真を撮ります。後で説明する必要書類の1つとして、住宅改修前後の写真が必要なので、この写真は撮った日の日付がわかるようにして下さい。

画用紙でもいいので日付を書き、改修する場所に置いて写真を撮りますが、実際の住宅改修の現場では、これは建築業者がやるのが普通でケアマネが写真を撮ることはまずありません。

4⃣必要書類を準備する

改修する場所と工事を依頼する業者が決まったら、工事の事前申請を自治体に提出します。ただし、住宅改修に関する手続きに関しては、その自治体によって、提出する書類がちがっていて、多い自治体もあれば少ないところもあるので、事前に確認してください。

業者に出してもらう見積書などの必要書類をそろえて自治体に提出し、住宅改修を行うことの承諾をもらいます。業者には、この申請が通るまで工事の開始を待ってもうらってください。

5⃣工事開始

申請が通ったらその旨を業者に連絡して、工事を開始してもらってください。工事が終わったら、工事後の写真を業者に撮ってもらいます。

6⃣改修費を請求する

工事が終わったら、その工事前後の写真や、業者からの請求書の写しなどの、改修費の請求に必要な書類をそろえて自治体に提出し、住宅改修費の請求をします。

無事に請求の審査が通れば住宅改修は終了です。