ケアマネは”マネジャー”であることを理解しょう
ケアチームの中でのケアマネの役割
ケアマネは、ケアチームのなかでどういう存在であるべきか、といことについてお話しします。
ケアチームとは、「利用者の理想の生活を実現するために集まった、さまざまな専門職の集団」のことです。よく新人ケアマネさんに、「ケアマネはケアチームのマネジャーであり、プレーヤーではない。マネジャーとしての役割に徹しなさい」と言われます。
これには、いくつかの意味がありますので、以下を読んで理解してください。
ケアチームが最大の力を発揮できるようにしてほしい
ケアマネは相談を受けたり、連絡調整をするのが仕事です。ケアマネが直接、利用者に手を差し伸べてお世話することはありません。利用者のお世話をするのはサービス事業者のスタッフさんなどです。
つまり、ディサービスやヘルパーさんたちがケアチームのプレーヤーなのです。プレーヤーが働きやすいように、ケアマネは裏方として支えるのが役割です。
利用者の情報や希望をサービス事業所に伝えたり、行政に報告や書類の提出をしたり、あちこちと連絡調整をしたり、ケアマネがケアチームのためにやらなければならないことは、たくさんあります。
ケアマネはりようしゃ、そして、サービス事業所のために、裏方としてケアチームを支えるのです。
ケアマネは出すぎてはいけない
先の「ケアマネの心構え③」でも説明しましたが、自身がつくと自分の考えが絶対に正しいと思い込んで、自分本位で物事を進めたがるケアマネがいます。
しかしケアマネの意見は、それが利用者の意向に沿っていることが大前提でなくてはいけません。たしかに「こうすればいいのに・・・」と思えるときはあります。しかし定権を持つのは利用者とご家族です。ケアマネに決定権はありません。このことを忘れないでください。
もし、プレーヤーでないケアマネが前に出すぎて自分本位な意見をいったり、サービス事業所のやり方に口を出したりすると、ケアチームがうまく連携できなくなったり、サービス事業所のスタッフの仕事に影響が出たりします。
ケアマネは一人で問題を抱え込んではいけない
先の「ケアマネの心構え①」でも説明したように、問題を自分一人で抱え込んでしまうケアマネがいます。しかし利用者を守るのはケアマネ一人ではなく、ケアチームのみんなです。
あくまであなたはマネジャーなのです。利用者の問題やトラブルを一人で抱え込まず、関係者に連絡して、今後の対応を”ケアマネ一人ではなく、ケアチーム全体”で考えて対処していきましょう。