ケアマネジャーの業務の中でも重要なケアプラン作成のながれとポイントです。
今後の生活や支援の目標をたてる
ケアマネジャーは、前回投稿している課題分析(アセスメント)をもとにして、利用者が最終的に目指す目標や、抱える問題点の解決方法(ケース目標)を示さなくてはなりません。
こうした目標や、具体的な居宅サービス計画をまとめたものを、一般的にケアプランとよんでいます。ケアプランは、利用者の生活の質に直接関わるものですから、ケアマネジャーは利用者や家族の希望を十分に考慮して作成しなければなりません。
ケアプランは、解決すべき課題や援助目標、援助内容からなっています。利用者やその家族から「〇〇ができない」という問題点がだされます。ケアマネジャーが観察や聞き取りによって問題点を発見することもあります。これが解決すべき課題となります。
そうした課題を解決することで「〇〇をしたい」という目標が導き出されますが、これを援助目標といい、一定期間で到達したい短期目標と、最終的に目指したい長期目標とがあります。
そして、その援助目標に向けた具体的なサービス内容を、援助内容と言います。
ケアプラン作成の流れ
ケアプランの作成では、短期目標をもとに、サービスの内容や種類、利用頻度、期間等を決めていきます。利用頻度は、1日、1週間、1カ月のサイクルを基本に、他のサービスと調整しながら決定します。
ケアプランをつくる段階でも、本人や家族の意志を尊重して、利用者を不安にさせないよう、自己負担の限度などを把握しながら決定します。
サービス内容や種類を設定するときには、介護保険によるサービスだけでなく、市町村で行っている高齢者対象のサービスやボランティアなど、地域の行う支援情報についても積極的に入手して、的確な情報を利用者に提供することが望ましいといえます。