「住宅改修が必要な理由書」の書き方
「住宅改修が必要な理由書」はケアマネ書くことになります。それについての注意などを紹介します。
「理由書」はケアマネが書く
利用者が住宅改修を必要とする時に、あなたがケアマネとしてやるべきことは、「改修すべき場所を確認して、あとは建築業者に依頼するだけ」といっても過言ではありません。
慣れた業者、つまり先に掲載していますように、受領委任払いの認可を受けている業者でしたら、業者に相談しているうちに、もっといい工事の仕方を勧められたりするなど、やはりプロの業者に任せた方が、いい仕事をしてもらえます。
必要書類は、ほとんどは業者側が準備するものです。見積書、図面、改修前後の写真、領収書、以上はどれも業者で準備してくれます。
ところが「住宅改修が必要な理由書」はケアマネが書かなければならない書類です。一応、制度上の決まりとしては「絶対ケアマネが書かなければならない」とはなっていないのですが、これは担当ケアマネが書くのがスジです。
なぜならこの書類の目的は、住宅改修によって利用者の生活がどう変わるのかを、行政に示すことだからです。
担当ケースの将来の見通しは、ケアマネとしてきちんと把握しておくべきことですから。
「理由書」の記載ポイント
ここでは、「住宅改修が必要な理由書」の書き方を説明します。どこの自治体でも、だいたい書式は同じですが自治体によっては、違う場合がありますので注意してください。
①「利用者」の欄は本人の状況について書きます。被保険者番号、年齢、生年月日等、介護保険証を見て間違いなく記入してください。
②その隣の「作成者」の欄は作成者、つまり、担当ケアマネについて書くところです。ただし、「資格」の欄はケアマネ以外の資格者について書くところなので、ケアマネが記入した場合は空欄で結構です。
この「資格」欄を書く資格者としては、福祉住環境コーディネーターなどが考えられますが、あなたが福祉住環境コーディネーター資格を持っていたとしても、まずは担当ケアマネであるほうが優先されるでしょう。
③その下の「保険者」の欄は、保険者が書くところなので、空欄で結構です。
④なかほどの〈総合的状況〉からが重要です。
最初に「利用者の身体状況」の欄がありますが、どこがどう悪くて、そのためにどのような生活への支障が出ているのかを、わかりやすく書いてください。
⑤次に「介護状況」について書きます。ご家族の生活状況、主に介護をしているは誰で、その人はどのような状況になっているのか、そして利用者本人が他に介護サービスを受けているのなら、どういった目的でどれだけサービスを受けているのかを記入します。
⑥最後に、「住宅改修により、利用者等は日常生活をどう変えたいか」の欄を記入します。今回の工事により、利用者本人やご家族はどういった問題を解決して、どのような生活を送りたいと希望しているのか、読んだ人が理解できるようにわかりやすく記入してください。
⑦「福祉用具の利用状況と住宅改修の想定」の欄は、現在使っている福祉用具にチェックを入れるとともに、住宅改修後の利用が予想される福祉用具にチェックを入れます。