利用者が入院したときの対応 その2

サービス事業所に提供票の差し替えが必要か確認する

サービス事業者への確認事項として、利用者が入院した際にすることがあります。それはサービス事業所に確認票の差し替えが必要かどうか、を確認することです。

「ケアマネジメントの流れ」でも説明しましたが、ケアマネは毎月月末になると、翌月のサービス利用内容を提供票で渡しサービス事業者にお願いしています。これは毎月行うケアマネのお仕事です。

もし月の途中で利用者が入院すると、すでに提供票でお願いしていたサービスはもう使わなくなり、提出していた提供票とは、状況が合わなくなってしまいます。

そこで、サービス事業者から、「提供票の差し替えが欲しい」と頼まれる場合があるのです。つまり、当月の残りのサービス予定が入っていない、現状に合った提供票がほしいということになります。

しかし、差し替えを出すか出さないかについては、入院時の利用者の容態やサービス事業所によって判断が異なる場合があります。「差し替えはいりません。実績で出します。」と言われる場合もあります。

「実績で出します」の意味

この「実績で出します。」という言い回しはよく使われるのですが、どういう意味なのか説明します。

利用者が入院したいときは、いつ退院するかがわからない場合が多いものです。もしかしたら、早い段階で、今月中に退院になるかもしれないし、来月以降まで数カ月入院となるのかはわかりません。

そうなると、提供票をつくりなおすにも、いつ退院してサービス利用が再開されるかわからないのですから、書きようがありません。

ですから、サービス事業所にすでに渡している提供票に、利用できなかった日は「×」にして、ありのままの結果を実績報告してもらえば、ケアマネとしては提供票の差し替えを出す手間がかかりません。

以上のように、ありのままの実績で実績報告することを、一般的に「実績で出します」といっているのです。

もちろん、入院した利用者の容態によっては、明らかに今月中の退院はムリで、今月残りのサービスは絶対に使わないだろうと判断される場合があります。

このような状況なら入院の報告をした時点で、「残りの月のサービス利用はナシにして、新しい提供票を出してくれ」と頼まれる場合が出てきます。

ただし、提供票を差し替えれば、利用者からハンコをもらっている利用票と内容が合わなくなるので、これも差し替えなくてはいけなくなります。しかし、入院でバタバタしているご家族に、「利用票にハンコがいるから訪問させてほしい」とお願いするのは心苦しいことです。そこで、利用票の差し替えについては月をまたいだとしても、退院して落ち着いた頃でも仕方がないでしょう。

こういった事情も考えると、提供票の差し替えについてはケアマネ側から、「実績でお願いできますか?」と申し出てもよいと思います。