新人介護支援専門員(ケアマネジャー)心構え③

ケアマネの基本は「聞くこと」

相手の話を聞きだすのは大切

ある程度経験を積んで自信がつくと、人間はなぜか饞舌になることがあります。自分の知識や経験に自信がつくことで、自分が絶対正しいと思い込んでしまうようです。

相手の話を聞かずに、自分本位な意見を一方的にしゃべるベテランケアマネさんています。これでは相手は悩みや希望を話せません。

ケアマネはたくさん話す必要はありません。聞くことがケアマネの仕事です。ただし黙って聞いているだけではなく、ケアマネがうまく誘導して、相手の悩みや希望をすべて話してもらうことが大切です。

聞き上手になろう

利用者の中には自分たちの生活の急激な変化に戸惑ってしまい。うまく自身や家族の問題を説明できない人もいます。また、遠慮して悩みごとや希望を正直に話してくれない人もいます。

そういときこそ、ケアマネは”聞き上手”になり、利用者の悩みごとや願いを上手に引き出してあげなければなりません。

これは相談業務に当たる者にとって必須の技術といえます。時間がかかっても悩みや希望をすべて話してもらわないことには、ケアプランは立てられませんし、なにより信頼関係を構築することができないのです。

信頼関係は”相互理解”から生まれる

信頼関係は、相互理解のもとに生まれます。信頼関係をつくる第一歩は、あなたのところに相談にみえた人が「このケアマネさんに自分の家族の悩みをすべて伝えられた」と思ってもらえるようにすることなのです。

相談業務の場で感じるのは、利用者が一番ケアマネに求めているのは、高い理念や豊富な知識ではなく、自分たちの苦しい状況を全て受け止めて、相談を聞いてくれる”自分たちの最大の理解者”である、という点です。

ケアマネにとって信頼関係を構築するうえで重要な心構えになります。